2012年3月14日水曜日

西川屋老舗 ケンピ




今日の芋けんぴ。

【ケンピ】
メーカー 西川屋老舗 
所在地  高知県高知市北竹島町270-7
参考価格 315円
内容量  13本×4個


「今日の芋けんぴ」と言っておきながら、これは芋けんぴではありません。
芋けんぴの名前の由来になったとされる『ケンピ(堅干)』です。

西川屋老舗さんのHPを見ると、
ケンピは西川屋が山内藩主の御用をいただいておりました白髪素麺、麩からヒントを得て製造した干菓子で当時の山内藩主に献上致しまして深く賞讃されました。
とあり、江戸時代から伝統の、小麦粉、砂糖、卵だけを使ったお菓子のようです。

その名の通り食感はとても堅く(とはいっても芋けんぴを食べ続けた僕には普通なのですが)、卵と砂糖のほのかな甘みが噛むほどに染みてくる。

以前、人から福岡の名産品『くろがねの堅パン』をいただいて(これは半端なく堅い!)、これも長く愛されているお菓子で、堅さというのは一見「食べにくい」とされるけど、ついついクセになって忘れられない不思議な魅力があるなあと思います。

それは今では多くのものが「食べやすさ」を求められて、意識せずに食べられるようになってしまったからかもしれません。
そんな中、『ケンピ』のような「堅さ」が、噛むことを、食べることを、そして味わうことを思い出させてくれます。


意識をすれば見えることって、世の中にはたくさんあると思いますが、この素朴な味の『ケンピ』はそれに気付かせてくれるお菓子なのかもしれません。

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