2013年10月21日月曜日

夢を旅した少年



















パウロ・コエーリョという人が書いた『アルケミスト』という小説を読みました。
世界中で読まれているベストセラーだそうです。

夢を信じて進めば、いろんなものがそれを実現させようと働きかける。
そんな運命論的な話なんだけど。
たしかにその感じ、わかるような気がするんですよね。
それはだれにでも共通する感覚なのかも。
だからこそ時代を超えて、国を越えて、読まれているんでしょうね。


でもね、信じたからといってうまくいくわけではないんです。
むしろ困難があって、それをなんとか乗り越えていく。
その乗り越え方が、今まで気付かなかった考え方や無意識のうちに避けていたことを考えるきっかけになってるのかなと。

おもしろかったのは、夢を追って旅に出たんだけど、いきなりお金を盗られて一文無しになっちゃいます。
もう絶望して、帰ろうってなって。
それがとても自然だなと思いました。
そこで、それでもぼくは夢をあきらめない!ってなるのは、ちょっと漫画すぎる。不自然です。

でもそうなった後に、帰るためのお金を稼いで、よし帰ろうとなった時、また考えるんです。
本当にこれでいいのかって。
まあその時、考えを後押しするのは、出会いと経験、そしてお金と時間があるという余裕なんですけど。
それはちょっと、うらやましい。。



そんな感じで途中、タイトル通りに錬金術士が出てきて、さらに哲学的になったりして。
そういうの、けっこう好きな人多いですよね。

おもしろかったです。
ぼくも知らないうちに自分の考え方が凝り固まってきているような気がして、ちょっと変えてみようかなと思うきっかけになりました。



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