2011年12月28日水曜日

『flip-flopと』の戦略


芋けんぴの販売を始めたのはいいのだけど、目下の課題は「作るのに時間がかかりすぎる」ことです。

今までは、1回で1kg分のさつまいもを揚げて、多くても4回。しかも鍋も小さかったので油の温度も上がりやすく、時間を気にしたことがありませんでした。
しかし、販売となるとまとまった数が必要で、ここ最近は作れる量と時間のバランスを最初は8kg、次は12kg、その次は16kgと、いろいろ試していました。
さらにはパッケージもひとつひとつ手作業で、これが意外と時間がかかります。

そうなってくると心配なのはお金のこと。
こんなペースでお金が回るんだろうか。いや回らない…
なんて考えていると、どんどんクリエイティブな、おもしろい発想が失われていくのを実感しました。なるほど、これが世の中つまらなくしている原因か、と。

「作るのに時間がかかる」という話を人にしたら、「手作り感」を売りにしてはどうか、と言われました。確かにそういう「戦略」は必要だな、と思っていました。
この芋けんぴ、何が売りなのかと。

「手作り感」を売りにすることはできます。一本一本包丁で手切りしていて、おいしい芋けんぴを目指し、ちょっとずつ太さを変え、揚げ方や温度を変え、最適な方法を探っています。
だから均一なものはできなくて、それを「手作り感」と呼ぶことはできます。
しかし、すでに使い古された「手作り感」という言葉に、すごく違和感を感じるのです。

戦略は、人の信頼を得たり、気を引いたりする、「表」の看板のようなものです。
そこにはきれいな言葉、刺激的なイメージが並びます。
でも、取り繕って、または思惑を感じる看板に魅力は感じません。
「表」はむしろ、豊かな人間らしい「裏」があってこそあるものじゃないか。
裏側の挑戦したり、失敗したり、うまくいったりのくり返しで、自然に表ができてくるものじゃないか、と思うのです。

だから『flip-flopと』の戦略は、戦略は自然に出てくる。
要は、あるがままを出す、ということかなあ。



なんて書いてみたんだけど、大人の都合で書けない。とかあるのかなあ。
ちょっと楽しみでもあります。

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