2012年1月16日月曜日

リヤカーの視点

リヤカーでの販売が始まりました。
これから長く続けていくつもりだけど、一番始めは今しかないから、この最初の気持ちを忘れないように残しておこうと思います。

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時間をかけて準備した、すべての荷物を積み終わり、ついにリヤカーを引いて歩く時が来ました。
でも本当のところ、まだそれがどういうことなのかわかってなくて、全然現実感がありませんでした。

歩き出してしばらく。
ようやく想い描いていた姿が現実になった。のですが、なんというか、イメージと現実のギャップのような感じでちょっと恥ずかしい。
これから本当に、この現実離れしたようなリヤカーを引いている姿で、お客さんと向き合っていくのか。
見慣れた景色なのに、いつもと空気が変わってきているよう。それは、あたかも淡水と海水が混じりあう気水域に入ってきたような、不思議な感覚でした。

それでもなんとか海水にも慣れてきて、大海原に泳ぎ出し、海水からの景色が見えてきました。

それがリヤカーの視点。

リヤカーひとつで出来ることの可能性と、リヤカーひとつが納まる街のスキマ。
きっちりと建物が並び、スキマなんてないように感じられて、目にも留めないような場所にも、実は大きな可能性があったんだ、と感じることができました。

そしてそこに絡む、見慣れないものは排除しようとする気持ち、なんかも感じられて。


それでも、
知り合いが駆けつけてくれたり、
twetterやfacebookで応援してくれたり、
顔のわかる方とご挨拶できたり、
おもしろそうだからと声をかけてくれたり、
不思議なつながりで出会えたり。
まだ二日目だけれど、すごくいい時間を過ごすことができました。

みなさん、ありがとうございます。

芋けんぴで楽しんでいただけたら、とてもうれしいです。


これから先も、慣れすぎて目が曇らないように、この日見た視点を忘れずに続けていこうと思います。
よろしくお願いします。

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