2014年8月18日月曜日

手作りの良さ

















この前、いつもお菓子などをおすそわけしてくれる方に、自分で作った酒まんじゅうをあげたら喜んでもらえた。

皮はちょっとふくらみが悪かったけど、あんこはいい出来だったので、
「あんこおいしい。皮もこの小麦粉の感じが好き。」とほめていただいた。

久しぶりに人に作ったものを食べてもらったので、ドキドキしたんだけどうれしかったなあ。
そんな中、話の流れで気になった言葉があります。

「やっぱり手作りの良さってあるよね。」



「手作りの良さ」。これまで何度か耳にしてきたんだけど、じゃあそれってなんなの?と聞かれると難しい。
でも僕は、確かにそういうものはあると思っています。


わからないなりに考えてみる。
まず言いたいのは、手作り=良いものとは思っていない。むしろ手作りとか、ハンドメイドとうたっているものには疑いの目を向けている。

手作りだからぬくもりがある。そういう信頼の押し売りみたいなのはちょっと違和感を感じる。
他にも「顔が見える」とかも似たような感じを受けてしまう。

それでもなお「手作りの良さ」はあると思うのはなぜか。



この前感じた例でいうと、大森商店さんの酒まんじゅうは手作りの良さがあったなあ。
むちっとした弾力のある食感、見た目もなんだか手づくり感を感じさせます。
対して稲毛屋さんの酒まんじゅうはちゃんとした和菓子屋さんの仕事といった印象。
万人に好まれるふんわりとした食感、きれいなまるい形で、プロの技術を感じます。

あとは店構えが大きいかな。置いてあるものも酒まんじゅうのみ。
そんな雰囲気にはどうしても手づくり感を感じてしまいますね。


他の例でいうと、マックのフライドポテトの話を思い出します。
自らの手仕事に真剣に望んでいる、すごい人から聞いた話。
「マックのポテトを食べると安心する」って。
どういうことかと聞いたら、調理する人によって全然おいしさが違う。
どんなにマニュアル化されても、人の技術が入ってくることを感じられるそうです。

確かにそうだよなあと感心してしまいました。
あとマックのポテト食べるんだ、ってとこに親しみを感じたり。


もうひとつ思い出すのは、家で作った手作り餃子の話。
家で手作り餃子を作ったんだけど、一緒に食べた人が言った一言。
「ちょっと完成度が高すぎるなあ…」
どういうことかと自分も一口食べると、あれ?これスーパーに売ってある餃子の味だ…
自分で作った手づくり感を味わいたかったのに、なぜかスーパーの餃子になってしまった。コレジャナイ!
手づくり感ってなんなんだろうと考えされました。



そんなわけでわかるようでわからない「手作りの良さ」。
もしかしたら、ものすごく主観的なものでしかないのかもしれません。
それでも僕はそこにおもしろさを感じるから、大事にしていきたいなあと思います。

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