鹿児島へ行ってきました。
九州に行ったのも初めて。飛行機に乗ったのも初めてでした。
鹿児島にはチカラがありました。
僕がこれまで住んできた、愛媛、大阪、東京とはひと味違う、鹿児島ならではのチカラ。
豊かな自然があり農産、畜産、海産が盛んで、おいしいものたくさん。
おまけに焼酎もあります。
おいしいもの、活気のあるところに人が集まり、その象徴ともいえる桜島があります。
そんな鹿児島に僕は、さつまいもを探しにいってきました。
とある本で見かけて突然電話したにもかかわらず、快くご案内してくださったNPO法人かごしま食の家族の園山さん。
おかげで当日はとてもいい、楽しい体験をすることができました。ありがとうございます。
「かごしま食の家族」さんは有機農業の生産者と消費者をつなぐ団体で、加盟している生産者さんはすべて顔はもちろん見えているし、考え方も通じ合っている有機農業の先駆者の方たちばかりです。
この日は、牧ノ原台地の福山町でさつまいもを生産されている久木田農園さんを紹介していただきました。
さつまいもは、霜の降り始めるこの時期は収穫の終わりで、収穫した芋を貯蔵している倉庫を案内してくれました。
ずらーっと並んださつまいもの箱。
ひとつひとつに色んな品種の書かれたラベルが貼ってあります。
ちょっとはさつまいもに詳しいつもりでしたが見たことのない名前ばかり。
その数なんと!40種類もの品種を作っているそうです。
いやーテンション上がりました!
皮の色、断面の色、形、味、特徴のちがう芋たち。
いろんな思惑、試行錯誤、または偶然で生まれた芋たちを、芋けんぴにしたらどんなものになるだろう?
考えただけでワクワクします!
ちなみにこれは、左が「紅さつま」、右が「紅はるか」。
違いがわかるかな?
収穫の様子も見せていただきました。
機械を使った収穫方法。
マルチと呼ばれるものを被せる生育方法を知りました。(黒いのがマルチシート、略してマルチ)
その後、湧水町にある園山農園さんにも案内していただきました。
杉林を切り開いて作られた畑。
深ねぎ(長ネギ)って白い部分は人の作為によるものって初めて知りました。
無農薬、無化学肥料で育てられたキャベツ、ブロッコリー、大根、人参、深ねぎ(長ネギ)を収穫しました。
掘ったその場でかじった野菜は、味がギュッとつまってうまかったー。
有機ならではで、育てられた人の力、自然の力に感謝です。
実際に人に会って、作られているところをその目で見て、体で感じてわかることが本当に多いです。
鹿児島と芋けんぴ。
有機農業と芋けんぴ。
園山さん、久木田さん、かごしま食の家族の方たちとは、これからもお互いいい関係を作っていけたらなあと思いました。これからもよろしくお願いします。
ありがとうございました!
さあ、芋けんぴ作るぞー!!
2011年11月24日木曜日
2011年11月9日水曜日
自然の力
以前もお世話になった濱中さんの畑に、またお邪魔しました。
今回は農業体験をしてみたい希望者を募って、さつまいもや里芋の収穫、虫除けネットを張ったりしました。
さつまいも掘りなんて小学校以来!なんて声も聞こえてきて、意外と固い土に苦戦!
軍手をしていても爪の中に土が入ったりしながらも、収穫の喜びと野菜を育て上げる大変さを身体で感じました。
でもやっぱりそれが自然だなあって感じました。
人の体に入るものだから農薬は使わず、手間と想いをこめて育てる。
だからこそ野菜を食べちゃう虫もいるけど、おいしくしてくれる微生物もいっぱいいる。
それを爪に土が入りながらも掘り出す。
その感覚すべてが自然で真っ当なものだと思うんです。
一緒に行ったメンバーも思い思いに感じるものがあったようで、とても楽しい一日になりました。
おいしいご飯をいただいたり、収穫したさつまいも、里芋をお土産にくれたりもして。
濱中さん、ありがとうございました。
後日、この日に収穫したさつまいも(紅あずま)を早速芋けんぴにしました。
さつまいもは少し貯蔵しておいた方が甘みは増すのですが、堀たての芋は芋の青っぽさ、皮の渋みも強く、それをそのまま感じられるものになりました。
味付けに黒糖を加え、芋の自然のままの味と黒糖のコクが調和するようにしました。
評判は上々。
こういう芋の特徴を活かした芋けんぴが作れるようになりたいなあと、新しい道筋が見えてきました。
2011年11月1日火曜日
黄金千貫と安納芋
自然食品のお店で、「黄金千貫」と「安納紅」を見つけたので購入してみました。
「黄金千貫」は以前書いたように、市販されている芋けんぴの多くがこの芋を使っていて、皮の色は黄色で、肉質は粉っぽく、包丁を入れるとすごく固い。
「安納紅」は種子島・安納地区で育てられた糖度15〜16度にもなる甘いしっとりとしたさつまいも。中はオレンジ色で、切ってみると水分が飛んでいたようで案外固い。
「紅はるか」以外で芋けんぴを作るのは久しぶりで、両方ともいつもと同じ作り方で作ってみました。
完成したのがこちら。左が黄金千貫。右が安納紅です。
作った自分がびっくりしちゃいました。
こんなにも芋の品種で見た目も食感も変わってくるんですね。
どうしても市販の芋けんぴのカリカリとした食感にならないなあと、ずっと考えてたのですが、黄金千貫だとできちゃいました。なるほど品種だったか。
反対に安納紅は、なかなかカリカリとした感じにならず、甘みのなかに少し焦げの風味も混じってきて、これはこれで新しい可能性があるなあと思いました。
芋の品種と食感の違い。特徴の引き出し方など、まだまだ新しい可能性が見つかりそうなので、これから研究してみます。
いやー楽しみだなー。
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